いくら善意の行動であっても、無知、誤解、偏見、プレッシャー、感情的な反応などに出合ってベストをつくせないことも多い。
できたら出合いたくないものだが、出合うと、いい人でも人に危害を与えたり、意地悪をしたり、暴力をふるったりしてしまうことは、歴史が証明している。
いい人にはこうした暗い側面もあるし、欠点も、数え切れないほどの矛盾もある。
しかし、まずは自分を、人々の尊敬に値する、魅力的ですばらしい生き物なのだと考えよう。
いずれ、愛されているという事実を知って劣等意識を捨てられれば、愛に基づいた関係やコミュニティをつくることができる。
もちろん、潜在能力だけでなく、人生とどうかかわっているかも評価されていい。
ありのままの自分を受け入れることは重要だが、そのままの自分でいる必要はない。
誰でも、今、この瞬間の自分とほんとうの自分との間にはギャップがあり、そのギャップを埋めようとするものだ。
身体的、感情的、精神的、社会的、道徳的、倫理的側面を発展させて、もっと役に立つ、もっと成熟した、もっと幸せな人間になりたいと、みんな一生懸命努力する。
今、あなたがこの本を読んでいるのも、自分をもっとよく知り、もっと役に立つ人間になりたいと思うからだ。
この評価法をひと言で言えば、人は金持ちでなくても、有名でなくても、意味ある尊い存在ということだ。
前の2つの評価法をどう使おうと、ありのままの自分、今もっている技量だけを根拠に肯定的な自分をつくることが大事だ。
人は自分で思うほど弱くも、無力でもない。
こうした調和のとれた評価ができても、すぐに劣等意識を捨て去り、自分の価値を認められないかもしれない。
だが、少なくとも、それまでの自己像がいかにゆがんでいたかを知り、新しいイメージをつくりはじめることはできるだろう。
自分に責任をもち、自信をなくさせるような状況にも創造的に立ち向かう健全な性格と自信を築く基盤はできる。
また他人を尊敬するとともに自尊心も生まれ、自分の弱さ、欠点、失敗を見ずに、自分の強みに注意を向ける。
箇条書きにもしてみよう。
たとえば、ウィット、リーダーシップ、自然を愛する気持ち、美術や音楽の才能、社会問題への関心、詩心、科学的な考え方、子供好き、生産性、ほがらかさ、忍耐力、フェアプレー精神、思慮深さ、記憶力、他人への思いやり、などなど。
自分の強みがわからないというなら、家族や恋人に聞いてみてもいい。
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